2024年4月に退職するまで、建設関係の職場で15年勤務していました。
業務内容は現場監督をやったり、設計をやったりでいろいろでしたが、共通して言えることは
男性9割の職場である。
ということ。
女性が多いとそれなりに大変なこともあるとは思いますが、男性が多い職場でも大変なことはありました。
長時間労働
男性が多いと何が起こるのか。
長時間労働がデフォルトになりやすいのです。
私の職場は歴史ある職場で、転勤も多いため、奥様は専業主婦orパート主婦という方が多い印象でした。
つまり、好きなだけ働ける人が多かった。
それに加え、激務で業務量が多いとなると、必然的に長時間労働をする人が多くなるのです。
私も例に漏れず、独身時代、結婚してからも子どもができるまでは長時間労働を行い、月100時間残業なんてこともしていました。
長時間労働できない人へのパワハラ
子どもを産んで物理的に長時間労働ができなくなりました。
お迎えに行かなければならないので、勤務時間のデットラインがある。
しかも16:00までの時短勤務で復帰したので、そもそも勤務時間の最後(17:15)までもいない。
上司は、私が猛烈残業していた時に一緒に仕事していた人。
私に期待してくれていたのは分かっていました。
でも、仕事量と私の業務時間が釣り合っていませんでした。
だんだんと上司は私に苛立ちを見せ始め、ついには声を荒げるようになりました。
朝、出勤してくるなり、「ブラインド開けたのは誰だ!!やめてくれ!!」と怒る上司。
私「私です。」
上司「毎日、ブラインド開けるな!」
また、仕事の確認メールを送っても、返信がなかったので口頭で確認したところ、
上司「俺の言う事を聞いてないから、却下した」
と言われたり、だんだんと取り付く島も無くなっていきました。
パワハラ対策
上司が本当はいい人ということは分かっていました。
でも、私ももう我慢できない。
①メモをとる
まず、自分がパワハラと感じたことをメモするようになりました。
これは、自分を守るためです。
心を病んだことはなかったのですが、このまま言われ続ければ私は壊れてしまうかもしれない。
それは本当に嫌だ。
②テレワークを増やす
それまでもテレワークをやっていたのですが、週2回は必ずできるように仕事の調整を行い、
上司とのやり取りをメール、通話のみにしました。
物理的に距離をとることはとても効果がありました。
③16時には帰ることを伝える
それまで、16時の時短勤務でしたが、業務が終わらなければ残業をしていました。
それを辞めるために、上司に「私は16時には帰ります。帰りたいと思っている。」
と伝え続けました。
上司は「そんなことを思っているとは知らなかった」
と言っていたので、私が喜んで残業していると思っていたのでしょう。
分からないものですね。
④無理なことを無理だと伝え続ける。
業務量が多く、仕事を振られることも多かったのですが、優先順位の低い仕事はやりませんでした。
正確に言うと、「余裕ができたらやる」ということを徹底しました。
上司から「あの仕事はどうなっているんだ!!」
と聞かれたら「〇〇と〇〇の優先順位の高い仕事をやっているので、それが終わったら取り掛かります。」
と説明していました。
⑤上席にパワハラを訴える
私は上司のさらに上席にパワハラを相談しました。
上席は私と上司のやり取りが見える席だったので、話を聞いてくれ、理解してくれました。
上席からみても上司の態度は目に余る態度だったので、上席からそれとなく上司に注意をしてくれました。(あまり効果はありませんでしたが。。)
自分のことを理解してくれている人がいると思うと、それだけで心が軽くなるものです。
パワハラは上司の期待値とのギャップから生まれる
パワハラは上司の期待が大きくて、それに自分が答えられない場合に起こると思います。
パワハラを辞めてもらうには、上司に期待値を低くしてもらうこと。
本当は、距離を取ることが一番いいと思います。
でも、すぐには距離をとれない場合も多いはず。
自分はこれ以上出来ないことをしっかり伝える。
これだけでも、少しはパワハラが収まると思います。
実際、私の上司の態度は軟化しましたし、私も上司に何度も「できないこと」を伝えることで、上司に思いを伝えることに慣れていき、強く言われても「言い返してやる!」というマインドに変わることができました。
自分がパワハラだ!と感じたら、それはパワハラです。
もし、パワハラで悩んでいる人がいれば、一人で我慢せずにいろんな人に相談してください。
そして、いろんな方法を試してください。
仕事を辞めることを考えるのは、それからでも遅くありません。
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